ACCESS VBA 処理の進捗をプログレスバーで表示する機能

ACCESSで大量のデータを処理する機能を作成すると、かなり完了までに時間がかかってしまいます。
PCからの応答がなくなると、ユーザーとしては止まってしまったのかなと不安になり、再起動などをしてしまうかもしれません。

こうした場合には、処理の進捗をユーザーに表示できると便利です。

今回は、処理の進捗をプログレスバーで表示する機能をご紹介します。


こんにちは。
はこにわガジェット (@hakoniwagadget) です。

ACCESSを使った売上管理、顧客管理などのデータベース開発を行っています。
ACCESSは使いこなすために少しスキルが必要なものの、うまく活用すればExcelよりも業務の効率化が図れます。
この記事ではACCESSで実際に作成したフォームやレポートを、その作成方法と共にご紹介していきます。

目次

完成形:処理の進捗をプログレスバーで表示するフォーム

「大量のデータを更新中、画面が固まって不安になる…」 「あとどれくらいで処理が終わるのか目安が欲しい」

そんな悩みは、VBAでプログレスバー(進捗バー)を実装することで解決できます。まずは、今回作成するツールの完成形をご覧ください。

上記は出勤簿のデータを追加する処理画面です。
画面の中央にプログレスバーが表示されており、ここで処理の進捗が一目で分かるようになっています。

これであれば時間がかかる処理でも、ユーザーが「止まってしまったかな?」と不安を持たずに処理の終了を待つことができます。

では、以降でこの機能の作成方法をご紹介していきます。

フォームへのプログレスバーの追加

まずはフォームにプログレスバーを追加しましょう。
フォームをデザインビューで開きます。

フォームのデザインビュー

ACCESSのメニューから「フォームデザイン」タブを選択します。
コントロールを追加するアイコンのエリアで下向きの矢印をクリックします。

一番下にActiveXコントロールが表示されますのでクリックします。

ActiveXコントロールの挿入画面が表示されます。
Microsoft ProgressBar Control version X.Xを選択します。

すると、フォーム画面にプログレスバーが追加されます。
位置や幅などを整えておきましょう。

また、デフォルトでは「ProgressBarX」のような名前になっていますので、名前もわかりやすいものに変えておきましょう。今回は「進捗バー」という名前にしました。
後ほど、VBAでこのプログレスバーの名前を使用します。

また、今回の機能では通常時はプログレスバーが表示されず、処理が始まると表示されて完了すると消えるという処理にしています。
そのため、プロパティシートで進捗バーの「可視」を「いいえ」に設定しました。

また、フォームにはデータ追加等のもともとの処理のためのボタンを配置します。
このボタンを押すことでデータ追加処理が開始され、プログレスバーが表示されます。

VBAでのプログレスバー進捗表示処理

処理概要

実際のプログラミングに入る前に、どのような処理でプログレスバーに進捗を表示するのかを説明します。
プログレスバーは以下の流れで使用します。

  1. プログレスバーの最大値(処理件数の最大値)を設定する
  2. 処理を1件行うたびにプログレスバーの値に1を足す

最大値を設定し、処理を行うたびに0から1ずつ数値を足していくと、その値に応じてプログレスバーのメモリが増えていきます。

データ追加ボタンクリック時のイベントプロシージャ

では、VBAでのプログレスバー進捗表示処理を作成しましょう。
先ほど作成した「データ追加」ボタンのクリック時イベントでイベントプロシージャを設定します。

設定するイベントプロシージャの内容は以下の通りです。
まずここでは、進捗バーの表示/非表示処理のみを行い、具体的なデータ追加処理は別のプロシージャ「data_tsuika」を呼び出します。

最初にMsgBox関数でデータ追加処理を実行するか確認するメッセージを表示します。
プログレスバーを表示するような処理はかなり時間がかかるため、事前に実行確認メッセージを出すのが良いでしょう。

次に、

でプログレスバーを表示させます。
Visibleプロパティはフォームやレポートの上のコントロールの表示/非表示を切り替えることができます。
処理前にTrueにし、処理後にFalseにすることで処理中のみプログレスバーを表示できます。

プログレスバーを常に表示しておいてもよいのですが、ユーザーに分かりにくくなるため、今回は処理中のみ表示する形としました。

プログレスバーの進捗表示処理イベントプロシージャ

では次に、実際にデータの処理と、それに合わせたプログレスバーの進捗表示を行うプロシージャ「data_tsuika」の内容です。

今回は、社員マスターテーブルに登録された全社員に対して、現在の年の1/1から12/31まで1年間の出勤簿レコードを出勤簿テーブルに追加する処理を行っています。

処理内容を解説します。
今回は、ADOを使って出勤簿テーブルにレコードを追加する処理を作成しています。

レコード追加処理は今回のメインテーマではないので、プログレスバーの進捗表示部分のみ解説します。
ADOについて詳しくは以下の記事をご覧下さい。

ADOを使ったレコード操作

まず、処理を始める前にプログレスバーの最大値を設定します。
これによって処理を1件進める際にプログレスバーのメモリがどの程度進むかが決まります。

プログレスバーの最大値を設定するには、プログレスバーのMaxプロパティをプログレスバー名.Maxで設定します。
今回の場合は社員数×365日分の処理を行うので、その値を格納しています。

次に、処理を1件行うたびに、プログレスバーの値を1ずつ増やします。

ここでは、ループ処理の中でレコード追加処理を行うたびに進捗バーの値を1ずつ増加させています。
これによって進捗バーが少しずつ増えていきます。

これでプログレスバーで進捗表示する機能が実装できます。

まとめ:処理の進捗をプログレスバーで表示する方法

まとめです。

処理の進捗をプログレスバーで表示するには、フォームのデザインビューでActiveXコントロールの挿入から、Microsoft ProgressBar Control version X.Xを選択します。

VBAの処理では、プログレスバーのMaxプロパティに処理件数の最大値を記録した上で、プログレスバーの値を処理件数に合わせて増やしていきます。

以上、処理の進捗をプログレスバーで表示する機能をご紹介しました。

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最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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