ACCESS VBA Option Explicitとは
ACCESS VBAを作っていると、エディターの最初に「Option Explicit」と書かれているのを見たことがあるでしょう。
なんとなくいつも書いてあるので気にしていない方も多いかもしれません。
今回はこのOption Explicitの意味についてご説明します。
こんにちは。
はこにわガジェット (@hakoniwagadget) です。
ACCESSを使った売上管理、顧客管理などのデータベース開発を行っています。
ACCESSは基本機能だけでも十分便利ですが、VBAを使うことで格段に使いやすいデータベースを作成可能です。
この記事ではACCESSでのVBAの使い方をご紹介していきます。
Option Explicitとは
Option Explicitとは、VBAのコードの最初に宣言する文言で、「変数の宣言を強制する」というステートメントです。
VBAのコードの最上部に上記のような表記を見たことがあるでしょう。
ただ、あまり意味を気に留めないことが多いかもしれません。
変数の宣言が強制されていると、下記のように宣言なしで変数を利用するとエラーが出ます。
実行すると、
というメッセージが出ます。
変数宣言の重要性
そもそも、変数の宣言を強制することにはどんな意味があるのでしょうか。
実はこれはかなり重要なのです。
VBAでプログラミングするのは人間ですから、どうしてもミスする可能性があります。
変数を利用する際に、スペルミスをした経験はだれしもあるでしょう。
そうした場合に、変数の宣言を強制していないと、スぺスミスした変数を開発者が想定した変数とは異なる変数として処理してしまいます。
明示的なエラーが出ないため、処理の結果が想定通りにいかないときに、原因の究明が難しくなるのです。
こうした事態を避けるために、変数の宣言は必ず行ったうえで、スぺスミスなどを発見するためにOption Explicitを宣言することをお勧めします。
Option Explicitを宣言していれば、変数のスペルミスをした際にエラーが出るので気づきやすくなります。
変数の宣言強制をデフォルトにする方法
かといって、コードに毎回 Option Explicit を記載するのは面倒でしょう。
そんな時は、ACCESSの設定を変更することで、自動的に Option Explicit を宣言させることが可能です。
VBEの画面で「ツール」→「オプション」を選択します。
そこで、変数の宣言を強制する、にチェックを入れましょう。
こうすることで、コードの作成時に自動的に Option Explicit が宣言されます。
私は常にこの設定でOption Explicitを自動宣言するようにしています。
以上、Option Explicitについてご説明しました。
ACCESSを使いこなせば、業務の効率化や自動化が実現できます。
しかし、自分でACCESSを学ぶには時間がない、難しそうで不安、という方も多いでしょう。
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最後までお読みいただき、ありがとうございました。