ACCESS VBAで前月末を求める方法(VBAコード公開)

VBAで前月末を求める方法

ACCESSでは日付操作をよく行います。

特にその中でも、請求処理などをする際によく使うのが、前月末の日付です。

そこで、今回はVBAで前月末を求める方法をご紹介します。


こんにちは。
はこにわガジェット (@hakoniwagadget) です。

ACCESSを使った売上管理、顧客管理などのデータベース開発を行っています。
ACCESSは基本機能だけでも十分便利ですが、VBAを使うことで格段に使いやすいデータベースを作成可能です。
この記事ではACCESSでのVBAの使い方をご紹介していきます。

完成形

前月末を求める処理は、VBAの中で使用されることが多いため、引数に指定した日付の前月末の日付を返すFunctionプロシージャを作成しました。

Public Function zengetsu_matsu(x As Date) As Date

です。

例えば、

zengetsu_matsu(#2022/02/12#)

と入力して実行すると、zengetsu_matsuに2022/01/31の値が入って返されます。

メッセージボックスに日付を出したい場合は、


Public Sub zengetsu_yobidashi()

    MsgBox "前月末:" & zengetsu_matsu(Date)

End Sub

で実行すると、下記のように表示されます。

前月末を求めるプロシージャ

それでは、前月末を求めるプロシージャを紹介します。


Public Function zengetsu_matsu(x As Date) As Date

Dim daycount As Date
daycount = x

Do While Format(x, "mm") = Format(daycount, "mm")

    daycount = DateAdd("d", -1, daycount)

Loop

zengetsu_matsu = daycount

End Function

これだけです。
意外と簡単ですよね。

以下、解説します。

まず、引数としてDate型のxを指定しています。

これが、計算のもとになる、前月末を求めたい対象の日付です。

そして、daycountという変数にxを代入します。

その後、Do Whileを使ってdaycountに対するループ処理をします。

これは、daycountに格納されている日付を、元のxと月が異なるまで1日ずつ減らしていく、という処理です。

xと月が異なったタイミングでこの処理が止まりますので、その時点でdaycountに格納されているのは前月末の日付になる、ということです。

最後にzengetsu_matsuにdaycountの値を格納して終わりです。

今回は前月末ですが、翌月初や翌月末を求めたい場合は、以下の記事もご参照ください。

VBAで翌月初を求める方法
VBAで翌月末を求める方法

以上、VBAで前月末を求める方法をご紹介しました。


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最後までお読みいただき、ありがとうございました。