ACCESS VBA 標準モジュールとは
ACCESS VBAではプロシージャという最小単位でプログラムを作成し、それをモジュールという単位でまとめます。
通常作成するモジュールは
今回は、ACCESS VBAの標準モジュールについてご紹介します。
こんにちは。
はこにわガジェット (@hakoniwagadget) です。
ACCESSを使った売上管理、顧客管理などのデータベース開発を行っています。
ACCESSは基本機能だけでも十分便利ですが、VBAを使うことで格段に使いやすいデータベースを作成可能です。
この記事ではACCESSでのVBAの使い方をご紹介していきます。
標準モジュールとフォーム/レポートモジュール
ACCESSのVBAでは、プログラムをプロシージャという最小単位で作成します。
1機能が1プロシージャというイメージです。
このプロシージャは、ACCESS内の特定のフォームやレポートで使用されるものと、ACCESS全体で共通して利用されるものに分けられます。
全社の特定のフォームやレポートで利用されるのがフォームモジュール・レポートモジュールで、後者のACCESS全体で共通利用するものが標準モジュールです。
ACCESSを起動して、ALT+F11キーを押すとVBE(Visual Basic Editor)が起動します。
VBEの左上にプロジェクトエクスプローラーが表示されると思います。
このツリー構造を見ていただくと、Microsoft Access クラスオブジェクトの配下に配置されているのがフォームやレポートなどの自分で作成したACCESSのオブジェクトです。
それぞれをダブルクリックすると、各フォーム・レポートに設定されたフォームモジュール・レポートモジュールが開きます。
一方、下の方の標準モジュールの配下にはModule1があります。こちらが今回のテーマである標準モジュールです。
標準モジュールとは
標準モジュールとは、ACCESS全体で利用するプロシージャを格納したモジュールです。
特定のフォーム、特定のレポートだけでなく共通で利用するような、例えばファイルをエクスプローラーから選択する処理や、特定の日付に対してその月末最終日を求める処理など、汎用的なプロシージャを格納します。
その性質上、記載するプロシージャはPrivateではなく、Publicで作成されることが一般的です。
Publicプロシージャに関しては以下の記事をご覧ください。
標準モジュールの作り方
ACCESSデータベースの既定の状態では、標準モジュールは作成されていません。
そのために、追加で作成する必要があります。
とはいっても、作成方法は簡単です。
ACCESSのVBE画面の上段のメニューから「ファイル」→「標準モジュール」で作成することが可能です。
作成したモジュールはデフォルトではModule1という名称になると思いますので、必要に応じて変更してご利用ください。
以上、ACCESS VBAの標準モジュールについてご紹介しました。
ACCESSを使いこなせば、業務の効率化や自動化が実現できます。
しかし、自分でACCESSを学ぶには時間がない、難しそうで不安、という方も多いでしょう。
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最後までお読みいただき、ありがとうございました。