ACCESS MSCAL.OCXエラーの解消方法

MSCAL.OCXエラーの解消方法

新しいPCで従来使っていたACCESSを利用しようとした際に、以下のようなエラーが発生することがあります。

MSCAL.OCXに関するエラーですが、これだけだと何が悪いのかよくわかりませんね。

今回は、MSCAL.OCXエラーの解消方法をご紹介します。


こんにちは。
はこにわガジェット (@hakoniwagadget) です。

ACCESSを使った売上管理、顧客管理などのデータベース開発を行っています。
ACCESSは基本機能だけでも十分便利ですが、VBAを使うことで格段に使いやすいデータベースを作成可能です。
この記事ではACCESSでのVBAの使い方をご紹介していきます。

MSCAL.OCXエラーの原因はカレンダーコントロール

MSCAL.OCXに関するエラーが出る原因は、カレンダーコントロールです。
カレンダーコントロールとは以前のACCESSに存在していた、フォーム上にカレンダーを表示するための機能です。

現在のACCESSでは日付型のフィールドを作成すれば自動的にカレンダー選択ができるようになっているため、この機能はなくなっています。

冒頭で紹介したこのエラー「データベースまたはプロジェクトに、ファイル’MSCAL.OCX’ versin7.0.を参照する切断された参照が含まれています。」が表示されるのは「カレンダーコントロールの機能は現在ご利用のACCESSのバージョンでは使えませんが、カレンダーコントロールを使うように設定されていますよ」という意味なのです。

カレンダーコントロールについて詳しくは以下の記事をご覧ください。

カレンダーコントロールとは

エラーを解消するには参照設定でチェックを外す

このエラーを解消するには、ACCESS VBAで参照しているライブラリから、カレンダーコントロールに関するものを除外します。
まず、Visual Basic Editorを起動します。

Visual Basic Editorは、ACCESSのメニューから「データベースツール」→「Visual Basic」を選択するか、ALT+F11キーで起動できます。

VBE

Visual Basic Editorが起動したら、「ツール」メニューから「参照設定」を選択します。

参照設定

参照設定は、ACCESSで利用可能なライブラリと呼ばれる外部ファイルを設定するための画面です。

MSCAL.OCXエラーが出る場合、上記のように「参照不可 Microsoft Calender Contorol X.X」という表記があるはずです。

これは、従来のACCESSではカレンダーコントロールが使用できたので参照設定でチェックが入っていたが、現在のACCESSではカレンダーコントロールが無いのでチェックが入っていても参照するライブラリが無い、ということです。

このチェックを外すことでMSCAL.OCXエラーが出なくなります。

以上、MSCAL.OCXエラーの解消方法をご紹介しました。


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最後までお読みいただき、ありがとうございました。