ACCESS VBA Publicプロシージャとは
ACCESSのVBAでプログラムを記述する際に、最初にPrivate SubやPublic Subと表示されると思います。
よく利用するプロシージャはPrivateの方だと思いますが、Publicも理解して使いこなせれば便利です。
今回は、ACCESS VBAで利用するPublicプロシージャについてご紹介します。
こんにちは。
はこにわガジェット (@hakoniwagadget) です。
ACCESSを使った売上管理、顧客管理などのデータベース開発を行っています。
ACCESSは基本機能だけでも十分便利ですが、VBAを使うことで格段に使いやすいデータベースを作成可能です。
この記事ではACCESSでのVBAの使い方をご紹介していきます。
Publicプロシージャとは
Publicプロシージャとは、プロシージャ名の最初がPublic Subで始まるプロシージャです。
VBAのコードでは一般的には、
Private Sub
で始まることが多いと思いますが、この部分が
Public Sub
になっているのがPublicプロシージャです。
Publicプロシージャは他のプロシージャから自由に呼び出しすることができるので、ACCESSデータベース内の様々なオブジェクト(フォームやレポート)で共通的に利用する処理はPublicプロシージャで作成する方が効率がよくなります。
PublicプロシージャとPrivateプロシージャの違い
PublicプロシージャとPrivateプロシージャの大きな違いは、他のプロシージャから呼び出しができるか否かです。
以下に違いをまとめました。
Publicモジュールにあるプロシージャは他のモジュールにあるプロシージャから呼び出しが自由に行えますが、クラスモジュールあるプロシージャは他のオブジェクトにあるプロシージャからの呼び出しができません。
実際のACCESSの画面でご説明します。
ACCESSを起動してALT+F11キーを押すとVBE(Visual Basic Editor)の画面が表示されます。
左側のツリー上のビューになっているプロジェクトを見てください。
クラスオブジェクトと標準モジュールという2つの区分があります。
クラスオブジェクトとは、フォームやレポートなど、ACCESSで作成したオブジェクトに紐づくプロシージャの集まりです。
例えばメインメニューフォームのクラスオブジェクトにはメインメニューフォーム内で利用可能なVBAのプロシージャを記述します。
この際はPrivateプロシージャを作成します。
このPrivateプロシージャは、同一オブジェクト内のプロシージャ(例えばメインフォーム内の別プロシージャ)からは呼び出しできますが、他のクラスオブジェクトのプロシージャからの呼び出しはできません。
一方の標準モジュールは特定のオブジェクトに依存しない、いわばVBAだけの独立したプロシージャ群です。
標準モジュールにPublicプロシージャを作成すると、他のクラスオブジェクトのプロシージャから呼び出しすることができます。
上記を意識して、PrivateとPublicプロシージャを使い分けてください。
クラスオブジェクトにはPrivateプロシージャ、標準モジュールにはPublicプロシージャという使い分けがわかりやすいでしょう。
以上、Publicプロシージャについてご紹介しました。
ACCESSを使いこなせば、業務の効率化や自動化が実現できます。
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最後までお読みいただき、ありがとうございました。