ACCESSのレポートにはテーブルやクエリのデータを元に、複数の行(レコード)を表示することが可能です。
その際、テーブルやクエリの主キーやIDではなく、ページに表示されたレコードのみで通し番号を振りたいという場合があるでしょう。
今回は、レポートで行に通し番号を振る機能をご紹介します。
こんにちは。
はこにわガジェット (@hakoniwagadget) です。
ACCESSを使った売上管理、顧客管理などのデータベース開発を行っています。
ACCESSは使いこなすために少しスキルが必要なものの、うまく活用すればExcelよりも業務の効率化が図れます。
この記事ではACCESSで実際に作成したフォームやレポートを、その作成方法と共にご紹介していきます。
レポートでの連番付与機能完成形
まず最初に完成形をお見せしましょう。

上記はACCESSのレポートの一部です。
一番左に項番列があり、連番で数値がふってあります。
この、帳票で連番を振るというのは、実務での要望が多いのですがACCESSの設計思想上はなかなか難しい機能です。
この実現方法を説明していきます。
連番の付与方法
では、連番付与の機能を作っていきましょう。
まずは対象のレポートをデザインビューで開きます。

連番を表示したいコントロールを選択し、プロパティシートを開きましょう。

データタブの「コントロースソース」に=1、「集計実行」に全体を設定します。
コントロールソースに1を設定することで、項番の値が全レコード1になります。
集計実行を全体にすると、レポート上の前のレコードの値を加算して表示してくれます。
これによって、連番で1ずつ数値が増えるという機能を実現できます。
ACCESSは基本的にレコードの並びを考慮せず1つのレコード内で演算や処理をするという仕様になっているため、レポート上で一つ前のレコードがどれかを識別して処理を作成するのが非常に難しいのですが、この機能を利用すれば簡単にレポート上で連番を付与できます。
また、これは単純にレポート表示上だけで連番を付与してくれますので、元となるテーブルやクエリのレコードの順番に影響されずに連番を振ることが可能です。
以上、レポートで行に通し番号を振る機能をご紹介しました。
ACCESSを使いこなせば、業務の効率化や自動化が実現できます。
しかし、自分でACCESSを学ぶには時間がない、難しそうで不安、という方も多いでしょう。
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最後までお読みいただき、ありがとうございました。