ACCESS 使い方調査結果 ~2022年冬~

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マイクロソフトの誇るデータベースソフト「ACCESS」

EXCELより認知度は圧倒的に劣りますが、非常に便利なこのソフトウェア。

世の中ではどのくらいの人がどのように利用しているのか、アンケート調査を行いました。

その結果をご報告します。


こんんちは。
はこにわガジェット(@hakoniwagadget)です。

ACCESSを使った売上管理、顧客管理などのデータベース開発を行っています。
ACCESSは使いこなすために少しスキルが必要なものの、うまく活用すればExcelよりも業務の効率化が図れます。
この記事ではACCESSに関する市場動向や利用実態の調査結果を紹介します。

調査概要

調査期間:2021年12月
調査方法:インターネット調査サービスを利用
調査人数:2,401名
調査対象:20歳から60歳の就業している男女

業務にACCESSを使用している人は6%

まず、どれくらいの人がACCESSを業務に利用しているのか質問しました。

その結果、6%の人がACCESSを利用していると回答。

WordやExcelはもっと高いのでしょうが、ACCESSもそれなりに利用者が多いと感じます。

利用しているバージョンはACCESS 2019が最多

次に利用しているバージョンをヒアリングしました。
ここからは、ACCESSを利用している人だけに質問しています。

ここでは最新版のACCESS 2019が圧倒的大差で一位。
皆さん新しいバージョン使っているんですね。

ちなみに私が使っているのはACCESS 2013 (9%)です。

なお、その他に混ぜていますが、ACCESS 2000やACCESS 97という回答もありました。

ACCESSの用途は売上データの集計・分析や技術情報管理、顧客管理、売上管理が上位

続いて、ACCESSの用途に関する質問です。

こちらはかなり回答が分散しました。

上位に来たのは売上データの集計・分析、技術情報管理、顧客管理、売上管理といった面々。

個人的には顧客管理、売上管理が多いと思っていたので意外でした。

売上データの集計・分析はおそらく、ACCESS以外の基幹システムやデータベースからデータをインポートして加工処理をACCESSで行っているのだと想像されます。
そういった意味ではインポートの自動化はかなりニーズがありそうだと感じました。

また、技術情報管理が上位に来たのも意外でしたね。

私もこれまで数件依頼を受けたことがあるのですが、社内のナレッジ共有にACCESSを利用されている方が多いということだと思います。

ACCESSの利用人数は10人以下が60%

今度は、ACCESSデータベースを何人で利用しているか質問しました。

結果は、21人以上と大人数で利用している回答が多かったものの、10人以下で利用しているという方が全体の60%。

少人数向けデータベースの傾向が表れた結果となりました。

自作データベースを使っている人が1/3だが、作成者が不在のデータベースも27%

次の質問は、主に使っているACCESSデータベースはだれが作成したか?というものです。

結果は自分で作成したものが34%で全体の1/3となりました。

開発者が自分の業務を効率化するためにACCESSを使うことはよくあるので、この結果は納得です。

実際、私も自分だけが業務で使うACCESSデータベースをいくつか作っています。

一方で、「自社内の別の人が作成し、その人は現在は在籍していない」と「誰が作ったかわからない」を合わせると27%という結果になりました。
これはつまり、作った人がいない・わからないデータベースが全体の1/4も存在しているということです。

ACCESSを修正したい場合やうまく動作しない場合に困りそうですね。

ACCESS利用者の88%が何らかの課題を抱えている

いよいよ、質問も深い部分に迫っていきます。

ACCESSの利用に課題があるかを確認したところ、実に88%もの利用者が、課題がある、との回答でした。
かなり困っている人が多いことが分かります。

課題の内容は、上記の通りです。

消費税変更など、直したくても直せずに不便なまま使っている実態が見えてきます。

ACCESSは32bit版と64bit版で一部互換ができないので、新しいパソコンが64bitになってしまって動作しないので、仕方なくACCESSだけ古い32bitのパソコンで利用している、というお話もよく聞きます。

また、使い方を自分で学びたい、という前向きな意見も一定数ありました。

ACCESSの相談先は社内で詳しい人が4割だが、相談先無しも12%

ACCESSで困ったときの相談先についても質問しました。

結果は上記の通りです。

社内で詳しい人に相談する、が一番多いのは想定通りですね。
次に多いのが、自力で解決する猛者で20%。

ここまで合計で60%は、自社内で解決しているようです。

また、フリーランサーに相談するという回答が13%あったのは意外に多いと感じました。

その一方、相談できる人がいないという方も12%おり、この方たちは壊れたどうしよう、と戦々恐々としながらACCESSを使っているのだろうと想像できます。

ACCESSの修正を外注するなら、5万円~20万円が相場

気になるのがACCESSを修正する際にどこまで費用をかけられるか、です。

この質問には、なんと45%の方が費用をかけられない、と回答しました。

ACCESSデータベースは、情報システム部門管轄の正式なシステムではなく、部門単位で業務改善のために利用されることが多いため、費用をかけて修正するということが難しい現状が浮かび上がってきました。

先の質問と組み合わせると、社内でACCESSに詳しい人が自分の業務領域を超えて、善意でデータベースのメンテナンスをしていることが多いのだと想定されます。

一方で、外注が可能な場合の費用感は5万円から10万円がもっとも多く、次いで10万円から20万円となりました。

それなりの費用感ではありますが、システム開発会社に依頼する際にはちょっと足りない金額かもしれません。

フリーランサーであれば十分にこの金額で対応してくれる人も見つかりそうですね。

フリーランサーへの依頼はまだまだハードルが高い状況

一方で、会社としてフリーランサーへの発注が可能かどうかは気になるところです。

こちらについても質問してみました。

フリーランサーへの発注が許可されないという回答が27%で最多でした。
大企業を中心に、購買部門が発注先の統制を行っている場合は、信頼性の低いフリーランサーへの発注が難しいのが現状のようです。

一方で、可能(利用したい)と可能(やむを得ない場合のみ)を足すと全体の46%はフリーランサーへの発注が可能との回答でした。

昨今のクラウドソーシングの流れを受けて、こうした対応が可能な会社も増えてきたということかもしれません。

ACCESSを使い続ける予定の人は全体の50%

最後に、今後もACCESSを使い続けるつもりかを質問しました。

結果、使い続ける予定と回答した人が50%でした。
ちょうど半分ですね。

乗り換え予定があると回答した方の乗り換え先は、SQLやOracleなどのデータベースソフトをはじめ、ExcelやGoogleスプレッドシートなどのスプレッドシート系、Salesforce・Kintoneといったクラウド型データベースなど多岐にわたりました。

以上、ACCESSの使い方調査結果でした。


ACCESSを使いこなせば、業務の効率化や自動化が実現できます。
しかし、自分でACCESSを学ぶには時間がない、難しそうで不安、という方も多いでしょう。

そんな時は、ACCESS開発歴20年以上、過去に100以上のACCESSデータベースを開発してきた私(@hakoniwagadget)にお任せください。

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最後までお読みいただき、ありがとうございました。