ACCESS 使い方調査結果 ~2021年冬～

ACCESSを使っている皆さん。
もしくはこれから使い始めようと思っている皆さん。

ACCESSは一体なにに使われているか、気になりませんか？
私は気になります。笑

ということで、ACCESS利用ユーザーに対するアンケートで、何にACCESSを使っているか、何に困っているかを調査しました。
その結果をご報告します。

こんんちは。
はこにわガジェット（@hakoniwagadget）です。

ACCESSを使った売上管理、顧客管理などのデータベース開発を行っています。
ACCESSは使いこなすために少しスキルが必要なものの、うまく活用すればExcelよりも業務の効率化が図れます。
この記事ではACCESSに関する市場動向や利用実態の調査結果を紹介します。

1 調査概要
2 業務にACCESSを使用している人は26.3%
3 ACCESSの用途で多いのは顧客管理、売上集計、売上管理
4 ACCESS利用上の課題は、使い方が分からないこと
5 ACCESSで困ったら相談するのは社内の詳しい人
6 まとめ

調査概要

調査期間：2021年1月
調査方法：インターネット調査サービスを利用
調査人数：2,400名

業務にACCESSを使用している人は26.3%

まず、どの程度の方が業務にACCESSを使っているかを調べました。
結果、自分が使用している、自分以外が使用しているを合わせると26.3%の人がACCESSを使用していることが分かりました。

皆さんはこの数字、多い、少ない、どう思われますか？
私は思ったより多いなと思いました。

最近では業務にクラウドサービスを利用する会社も多く、EXCELの代わりにGoogleスプレッドシートを使う場面もよく見るようになってきました。そういった環境化では、PC上で動作するクライアントソフトウェアのACCESSを使う方は少ないかと思っていたのですが、やはりクライアントソフトウェアならではの操作性の良さなどが業務効率上は重要な場面もあるということなのでしょうね。

ACCESSの用途で多いのは顧客管理、売上集計、売上管理

次に、ACCESSを使っている、と回答した方が何に使われているか調査しました。

ここでは上位の回答に大きな差はなかったものの、最も多かったのは顧客管理。
続いて売上データの集計・分析、売上管理・請求書発行と続きます。

複数回答を可としたので、利用する機能の一部に顧客管理が含まれている、という方が多いのでしょう。
どちらかというと経理部門や営業部門で販売管理系に利用されていることが分かりました。

一方で人事部門系の勤怠管理、年休管理も一定数の回答がありました。
特に年次休暇は5日間の取得が事業者に義務付けられていますから、それを管理したいというニーズを良くお聞きします。

ACCESS利用上の課題は、使い方が分からないこと

次に調査したのは、ACCESSを使っている方が何に困っているかです。

最も多かった回答は「ACCESSの使い方を学びたい」でした。
ACCESSに対する学習意欲の高さが浮き彫りになりました。

ACCESSは利用方法の習得がEXCELに比べると難しいのが実情です。
職場にACCESSに詳しい人はいても一人から二人くらいでしょう。

その詳しい人がACCESSでデータベースを開発し、他の方が使うケースが多いと思いますが、使っているうちに自分でも直したいと思う方が多いということが分かります。

また、一方で4番目の回答にある「データベースを作った人がいなくなって直せない」もかなり多いということが分かりました。
前述の通りACCESSの開発スキルは職場で属人化していることが多く、その人が異動・退職するといきなり直せなくなるということが散見されます。
かくいう私も、転職の際に前の職場に自分がACCESSで作成したデータベースを残してきていますので、今は誰も直せなくなっているでしょう。

上記のグラフからはわからないのですが、「特に課題はない」と回答した方は全体のわずか14%でした。
ACCESSを使っている方の86%が何らかの課題を抱えているということが分かりました。