ACCESS テーブル名の命名規則

テーブル名の命名規則

ACCESSでは複数のテーブルを作成し、テーブルをリレーションさせてデータベースを作っていきます。

このテーブルを作る際、どんな名前を付けているでしょうか?
実はテーブル名の命名は非常に重要なのです。

今回は、ACCESSでのテーブル名の命名規則をご紹介します。


こんにちは。
はこにわガジェット (@hakoniwagadget) です。

ACCESSを使った売上管理、顧客管理などのデータベース開発を行っています。
ACCESSは使いこなすために少しスキルが必要なものの、うまく活用すればExcelよりも業務の効率化が図れます。
この記事ではACCESSの基本的な使い方をご紹介していきます。

テーブル名に使用するべきではない文字

ACCESSでは左側のナビゲーションウィンドウにテーブルの一覧が表示されます。

これらのテーブルの名称は自由に付けることができますが、テーブル名に使用すべきではない文字があります。
以下に解説します。

全角英数字

一つ目は全角英数字です。

M_商品3

のような全角での命名ではなく

M_商品3

のように英数字はすべて半角にしておきましょう。

半角カナ

逆にカタカナは全て全角にして、半角カナは避けましょう。

M_ショウヒンコード

M_ショウヒンコード

に修正すべきです。

記号・機種依存文字

記号や機種依存文字も利用を避けた方が賢明です。

★顧客マスター①-Ⅱ

のような命名はやめておきましょう。

ハイフン(-)やスラッシュ(/)、コロン(:)、ピリオド(.)なども避け、記号を使う場合は全てアンダーバー(_)に統一しておくことをお勧めします。

空白

最後に空白も入れないようにしましょう。

どうしても入れたい場合は前述の通りアンダーバー(_)にしておきましょう。

不適切なテーブル名が引き起こすトラブル

上記のようなテーブル名を命名すると何が困るかというと、VBAでこれらのテーブル名を扱う際にうまく動作しないことがあるのです。

特に全角英数字、半角カナは32Bitで作成されたACCESSを64Bitに移行する際にうまく動作しなくなる主な要因です。
32Bit版では全角英数字、半角カナでも動作していたものが、64Bit版だとこれらの文字がVBAでうまく読めず、ACCESS自体が全く動かなくなるケースも多々あります。

そうなるとテーブル名を修正するほかありません。

しかし、ACCESSにおいてはテーブルはデータ保管の基盤であり、テーブル名を変更すると他のクエリ、フォーム、レポート、VBA等の多くのオブジェクトに影響が出ます。
このため、運用後のACCESSデータベースにおいてテーブル名の変更は可能な限り避けた方が良いのです。

こうした事態に陥らないためにも、テーブル名の命名は注意しておきましょう。

テーブル名はT_〇〇にすべき?

テーブル名でよく見かけるのは、

T_商品

T_顧客

のように、最初にT_をつけるパターンです。
TableのTかと思います。クエリならQ_、フォームならF_など

このあたりはもう個人の好みなのですが、私はテーブル名の最初にT_をつける必要は感じません。

ACCESSのナビゲーションウィンドウではテーブル、クエリ、フォームは分けて表示されるのであえて名称で識別する必要がないからです。
また、VBAでもクエリを開く際はDoCmd.OpenQuery、フォームを開く際はDoCmd.OpenFormとコマンド自体が違うので、名称で識別することがありません。

T_にこだわらずに、自分が分かりやすい名称を付けておくことが重要だと思います。

以上、テーブル名の命名規則をご紹介しました。


ACCESSを使いこなせば、業務の効率化や自動化が実現できます。
しかし、自分でACCESSを学ぶには時間がない、難しそうで不安、という方も多いでしょう。

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最後までお読みいただき、ありがとうございました。